ご案内

このイベントは、アダプティブコンピューティング研究推進体(ACRi)に加盟する企業が中心となって企画／運営する ACRiスピンオフ企画です。ACRi は、FPGAを活用したシステムの開発及びその設計を効率化するためのFPGA活用基盤の開発を目指しています．活動の一環として、FPGA関連情報を集めたACRiブログや、無償でFPGAを利用できるACRiルーム も運営しています。

イベント概要

AI、５G、IoTなどの新しい技術の発展とともに、データセンターで取り扱うデータ量は膨大になり、今後データ爆発時代が到来するとも言われています。これに伴い、データセンターのサーバ内のCPUには大きな負荷がかかるようになりましたが、この背景にはネットワークソフトウェアの制御や暗号化、可視化などでの新しい運用方法が取り入れられてきたことも大きく影響しています。

多くのシステムのアーキテクチャでは、ほとんどのデータや処理の出入り口はネットワークであり、ネットワークの処理にCPUのリソースを多くとられるようになってきています。そこで注目されているのが「SmartNIC」のテクノロジーで、負荷の高いパケット処理をサーバから切り離してオフロードすることでCPUの負荷を低減するという考え方です。

コロナ後のリモートワークの普及や、昨今の企業規模を問わないサイバー攻撃の増大によりセキュリティ対策の必要性が上がり、CPUの負荷は増大し続けています。SmartNICは、このようなデータの増加とセキュリティ対策にお困りのお客様に向けて、低コストでパフォーマンスを実現するソリューションです。

TD SYNNEXでは本年よりFPGA（field-programmable gate array）の技術でこれらを実現しているAMD Xilinxとの協業を開始し、SmartNIC普及の強化につとめています。

本セミナーではこのSmartNICの機能や使用用途その可能性について、TD SYNNEX、AMD-Xilinx、富士ソフトの3社でご紹介します。みなさまのご参加をお待ちしております。お申し込みはこちらから。

セッション内容の紹介

セッション１：TD SYNNEXのソリューションポートフォリオとSmartNICへの取り組み

講演者：TD SYNNEX株式会社 プロダクトマネジメント部門 ネットワーク＆セキュリティー本部 本部長　高橋 逸人氏

概要：昨年9月に Tech DataとSYNNEXが合併し、日本では今年の１月よりTD SYNNEX株式会社として新しいスタートを切りました。ソリューションポートフォリオの変革と拡充への取り組みも加速され、その一環としてAMD-Xilinxとのアライアンスにより、FPGAを組み込むことを決断しました。SmartNICはその中核となるユースケースで、アダプティブ コンピューティングのコンセプトの下でデータセンタの強化を推進します。TD SYNNEXがこのマーケットをどのように捉え、SmartNICのビジネスに取り組んでいくかをご説明します。

セッション２：ネットワークの低遅延と高スループット、プロセッサの負荷低減を実現するNICとは

講演者：AMD-Xilinx アダプティブ & エンベデッド コンピューティング グループ データセンター & コミュニケーションズ グループ シニアFAEマネージャ　堀江 義弘氏

概要：サーバーの仮想化はさまざまな恩恵をもたらし、必須の技術となりました。それに伴い、ネットワーク機能の仮想化も必須となっています。ネットワークの仮想化に必要な処理をすべてカーネル・ソフトウェアで実行することは柔軟性が高い一方、プロセッサの使用率は高まり、ネットワークの高速化や暗号化、フィルタリングなどの機能の追加によってソフトウェアのみですべての処理を実現することは困難になっています。また、Fintechや画像通信などでは揺らぎの少ない安定的な低遅延を実現することが重要です。本セッションではこれらの課題に対応することで活用が広がるいくつかのソリューションについて解説をおこないます。

セッション３：導入支援はお任せください ～ALVEOを使ったSmartNIC導入のポイント～

講演者：富士ソフト株式会社 インダストリー事業本部 インダストリービジネス事業部 インダストリービジネス部 部長　板子 広明氏

概要：昨今の5Gの普及やコロナ禍によってテレワークが浸透したことにより国内のデータ通信量は増加傾向にあります。 通信量が増加するとデータセンターの需要も増加し、さらに稼働率を上げるためにサーバーの新規設置やこれに伴うサーバールーム面積の増加も見込まれます。 さらに通信量の増加はCPUに負荷をかけてしまい、サーバーの安定稼働を阻害しかねません。 「SmartNIC」を有効に活用することで、増加するTCOやCPUの負荷を確実に低減させて安定して運用することができます。 講演ではこの「SmartNIC」を活用する際のポイントをご紹介します。

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